アグレックスとjustInCaseTechnologies、保険販売のBPaaSモデルを共同構築
TISインテックグループの子会社であるアグレックスと、保険DXを推進するjustInCaseTechnologiesは、BPaaS領域における協業のための資本業務提携契約を締結したと発表した。協業ビジネスの第一弾として、保険の商品設計から業務運用まで支援するBPaaSモデルの構築を開始した。
保険業界でもSaaSの導入が進んでいるが、顧客対応や書面対応など、SaaSだけでは対応できない業務が存在する。そこで、保険業界で多数の実績を有するBPO事業者であるアグレックスと、保険DXを推進するjustInCaseTechnologiesが手を組み、保険業界のDX施策の効果を最大化するためのBPaaSの提供を開始した。
提携によるサービスは、SaaS型保険システム「joinsure」を基盤に、保険のさまざまな販売手法と販売種類をカバーできる一連のプロセスを提供する。また、「joinsure」を活用することでスピーディな業務の立ち上げが可能であり、保険商品の運用業務では、アグレックスのコールセンター機能と周辺事務機能を組み合わせた専門チームが一体的に対応する。
さらに、justInCaseTechnologiesの保険商品開発や販売実績、アグレックスの業界知識と業務運用ノウハウを活用した業務プロセスの可視化・分析・業務設計により、保険契約者のニーズに合った魅力的な保険商品組成と業務設計のコンサルティングを行うとのことだ。
これらの要素により、事業者はシステム開発や業務運用体制を自社で保有することなく、保険商品の開発・販売が可能となる。また、本サービスを活用することで、組み込み型保険や少額短期保険の販売を開始する際の障壁となる要素を解消し、ビジネス環境や規模の変化に対するリスクの低減にも寄与するとしている。
アグレックスとjustInCaseTechnologiesは今後も、両社の強みを活かした本サービスを構築し、より高品質な業務支援を通じて、業務プロセスの改善とデジタル化を推進する方針だ。