Liquidとナッジ、クレジットカード業界初の顔画像不正検知サービス「LIQUID Shield」を導入
Liquidが、クレジットカード業界で初めて、顔画像による不正検知サービス「LIQUID Shield」をナッジに提供すると発表した。ナッジの次世代クレジットカード「Nudge」申し込み時の本人確認データを対象に、顔画像や本人特定事項の使い回しがないかなどをモニタリングする。
「LIQUID Shield」は、2,000万件以上の事業者共通データベースを利用した不正検知サービスである。データベースは金融、通信キャリア、古物買い取り、シェアリングエコノミー関連、マッチングアプリ、暗号資産取引サービス、Web3関連サービスなど幅広い業界のデータで構成されている。顔画像を活用した不正検知が特徴で、同じ顔画像で氏名や生年月日が異なるなど偽造書類による不正を防止可能だ。自動で不正検知し、目視でも不正が確認できた件数は累計5,000件以上で、9割以上が偽造書類の不正として確認されている。なお、本仕組みは特許を取得している。
次世代クレジットカード「Nudge」は、高校生も含む18歳以上が申し込めるスマホアプリベースのクレジットカードだ。ナッジではカード申し込み時の本人確認に、Liquidのオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を導入し、本人確認を実施している。この本人確認データをもとに、事業者を横断して過去の本人確認データなどと照合し、虚偽の疑いのある申請を検知する。
ナッジ 代表取締役沖田 貴史氏は、昨今の巧妙ななりすまし不正の登場に伴い、より高度な不正検知を行うべく「LIQUID Shield」の導入に至ったと述べている。試験導入時に、不正を検知・防止した事例も確認できており、業界横断での不正検知は、当社サービスのさらなる安全性向上の実現に有効だと強調した。また、目視確認が不要で、自動で不正検知できることから、現場の負担なく運用できる点も評価している。