スマートバンク、40.8億円調達でAI活用家計改善アプリ開発を加速
家計簿プリカサービス「B/43(ビーヨンサン)」を展開するスマートバンクは、シリーズBラウンドの1stクローズにおいて、SMBC-GBグロース1号投資事業有限責任組合をリード投資家とし、新たにセブン銀行、ゆうちょ Spiral Regional Innovation 1号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資により、29.3億円の資金調達を実施した。これにより、創業以来の累計調達額は70.8億円となった。
スマートバンクは新しい支出管理サービス「B/43」を提供しており、クレジットカード・銀行口座連携機能やAIレシート読み取り機能の実装など、プリペイドカード以外の支出も「B/43」アプリ1つで管理できる機能拡充を進めている。物価上昇や共働き世帯の増加、キャッシュレス決済の普及といった背景から、家計の見える化を実現するサービスが注目され、「B/43」の累計ダウンロード数はサービス開始から3年で100万件を突破した。
今後は家計管理を効率化するだけでなく、余剰資金の創出にコミットする家計改善サービスの開発・提供を目指す。具体的には、来春以降、生成AIを活用し、ユーザーの目的や日々の支出状況に合わせた家計改善を伴走するAIアシスタントサービスの提供を予定している。
調達した資金は、生成AIを活用した家計改善サービスの開発を推進し、組織強化に向けた人材獲得や利用者獲得に向けたマーケティング活動に充てる予定だ。
スマートバンクが行った家庭の“無駄遣い”に関する調査によると、1世帯あたりの“無駄遣い”は年間平均約104,292円、日本全体では約5兆7,927億円に上る。収入の差等による変動はあるものの、“無駄遣い”を削減し余剰資金を作り出すポテンシャルがあることを示している。