元日経記者の医学生が開発、アガティカの新サービス「玉円ペイ」
ポイント
アガティカは病院・クリニックで基本決済手数料0%で使えるQRコード決済アプリ「玉円ペイ」を2024年11月11日にiOSアプリとしてリリースした。玉円ペイは、導入費用・運用費用が無料で、決済端末も不要で簡単に導入できる。近日中にAndroidアプリもリリース予定だ。 医療キャッシュレスの実現を目指すアガティカが、2024年11月11日に決済アプリ「玉円ペイ」をiOS向けにリリースした。玉円ペイは、基本決済手数料が0%で、病院やクリニックで利用できる。
日本では、QRコード決済アプリやクレジットカードなどによるキャッシュレス化が進行中だが、医療分野では決済手数料などの要因からキャッシュレス化が遅れている。特に、保険診療が大多数を占める中で、診療報酬の上昇幅に比べて物価上昇率が大きく、病院やクリニックの経営は厳しい状況にある。このような背景から、キャッシュレス決済導入による負担増加を避けるため、導入を見送る医療機関も多い。
アガティカのCEOである藤井佑機氏は、東京大学卒業後に日本経済新聞社で経済記者を務め、金融政策や金融市場、フィンテック企業、経済産業省のキャッシュレス政策やIT政策の取材を行っていた。その後、マネーフォワードでエンジニアとして会計ソフトの開発・運用に従事し、2022年に山口大学医学部医学科に学士編入した。藤井は、これらの経験を活かし、医療のキャッシュレス化の遅れという課題を解決するためにアガティカを設立し、「玉円ペイ」を開発した。
玉円ペイは、導入費用・運用費用が無料で、決済端末も不要であるため、低コストで導入できる。また、QRコード決済であるため、患者にとっても利用しやすい。現在はiPhone向けのiOSアプリとして利用でき、近日中にAndroidアプリもリリースされる予定だ。